若い時は経験にお金を使おう
ただただ将来が不安で若いうちから「老後のため」といって貯金をしている方はいますか?
そもそも私たちが「貯金しなきゃ!」と思うのはテレビなどで老後2000万円問題という報道を
よく耳にすることが原因の一つにあると思います。
そういった情報をみると、若いうちから給料を少しずつでも貯金しておこう!と
思うのは当然のことです。
しかしながら、若い時の少ない給料から老後のための貯金をして
日々の生活から楽しみを奪うことは人生を豊かに過ごしていると言えるのでしょうか?
『DIE WITH ZERO』の著者であるビル・パーキンスは若いうちは経験にお金を使うことを勧めています。
お金は自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験にお金を使うことが重要だと述べています。
お金は使う時期がとても大切です。
もしも、自分が挑戦してみたいことがあったときは先送りにせず、一歩踏み出して挑戦してみてください。
例えば
- 語学留学に行きたい
- ヨーロッパ旅行に行きたい
- キャンピングカーで日本一周したい
- 北海道でスキーをしてみたい
- オーロラを見てみたい
もしこのような願望があったとしてもライフスタイルが変わったり、年齢を重ねるにつれて気力も体力も落ちてしまい、思うように行動に移すことができなくなります。
「えいや!」と思い切って一歩踏み出してみることで、若い今だからこそ、ワクワク感情や新しい景色を見ることができるはずです。
経験には「思い出の配当」がついてきます。
年を取っても思い出は色褪せることなく、むしろ何倍にも膨れ上がります。
あの時、楽しかったよね!あのハプニングもいい思い出だよね!とその時の出来事を思いだしたり、家族や友人と語り合ったりすると、人生がとても豊かなものになりますよ。
たとえ失敗してしまっても、やり直すことはいくらでもできます。
「やらない後悔」はその後の人生にずっとつきまとってきます。
そうならないためにも、将来のための経験の投資として自分が興味を持ったことにお金を使っていきましょう。
若い頃は健康に投資、中年期は時間を買う
人生を最大限に充実させるために必要なのが、「お金」「健康」「時間」のバランスです。
健康に投資すると、人生の充実度が高まる
会社を退職して、いざ旅行やスポーツをしよう!と思い立っても、年を取ると自分でも気が付かないうちに体は老いていて、なかなか思うように動かせないようになっています。
若い時は、全然苦ではなかった行動ひとつひとつができない…といった経験はだれしもあるのではないでしょうか?
やりたいことがあるのに、それを行動に移すための体力がないのはなんだかもったいないですよね。
そうならないために、若いうちにしておくことが健康への投資です。
若いうちは代謝が良く、油物やスナック菓子を食べ続けてもそこまで大きな影響はないかもしれませんが、年を取っていくにつれてそのしわ寄せがくることもあります。
肥満のせいで旅行中に膝の痛みで思うように楽しめない…というような後悔を減らすために、若いころにやっておくことは食生活に気を付け、筋肉を鍛えておくことです。
デスクワークで座りっぱなしの方などは休憩時間に簡単なストレッチを取り入れてみると、気分転換もでき健康にも良いので、試してみるといいかもしれません。
これからの人生のために自分ができる少しの健康への投資が今後の人生の充実度を高めていくので、
今からでも始めてみてください。
時間を買うと、人生の満足度が高まる
中年期に入ると、若いころに比べお金はあるが、時間がない!ということが起こります。
仕事や家事、育児に追われ自分の時間が持てずにやりたいことができないという中年期はお金を時間を買うということで使い、自分の自由な時間を最大限に増やすことが人生の満足度を高めるためには重要になってきます。
例えば、仕事で疲れて帰ってきて、家事をする気力がない…という方はハウスキーパーを頼んでみるのはどうでしょうか?
家事をする時間を減らせますし、家事をしなきゃ!というストレスからも解放されます。
家に人を入れるのは抵抗がある…という方は、時短できる家電を取り入れるのもいいと思います。
食洗器やドラム式洗濯機、ロボット掃除機などを活用すると、家事の時間を大幅に減らすことができます。
実際、私も便利家電を取り入れているのですが、家にいない間に家事が終わっているので、とても重宝しています。
時間は誰しも1日24時間有限です。
お金を使ってできた時間で、ぜひ自分の好きなことに挑戦してみてください。
タイムバケットリストを作る
タイムバケットリストとは
人生が豊かになるツールの一つとして「タイムバケットリスト」があります。
タイムバケットリストとは自分が人生でやりたいことをリストにするものです。
残りの数十年の人生を5年や10年の単位で分け、期間内でやりたいことを実現させていく具体的な計画を立てていくことで、人生を充実させることができます。
やりたいことの実現したい時期を決めることで、やりたいことの賞味期限を明確にすることができます。
例えば、キャンピングカーで日本一周したい!という願望があったとします。
いつやりたいかを決めておかないと、やりたかったけど、もうできそうにないな…ということが起こったりします。
そのようなことが起こらないようにするために必要なのが、タイムバケットリストです。
自分がやりたいことでも時期を逃すと、思いっきり楽しめなくなるので、皆さんもタイムバケットリストを作ってみてください。
資産は45歳から取り崩す
将来のための貯金はもちろん大切ですが、お金はいつ使うかが大切になってきます。
やりたいことの賞味期限は決まっています。
今一番やりたい経験に使うことで、人生が豊かになります。
2024年から新NISAが始まり、日本でも投資をしている人が増えてきましたね。
資産の増やし方はたくさんの情報がありますが、資産の崩し方の情報は少ないですよね?
人生を充実したものにするためには、45歳から資産を取り崩していくということをビル・パーキンス氏は述べています。
著書によると老後は案外生活費や医療費はかからないそうです。
45歳から資産を取り崩さないと、DIE WITH ZERO を達成できません。
死後にたくさん残す資産を生きているうちに有効活用して、自分の本当にやりたいことに使い、人生を豊かなものにしていきましょう。
まとめ
今回は『DIE WITH ZERO』から学ぶ人生が豊かになるお金の使い方3選を紹介してみましたが、いかがでしたか?
- 若い時は経験にお金を使う
- 若い時は健康への投資、中年期は時間を買うための投資
- タイムバケットリストをつくり、資産を45歳から取り崩す
一生懸命働いたお金は自分の有意義な経験に使うと、人生が豊かになります。
皆さんも、より良い人生を送るために、お金を使っていきたいものですね。